現代社会において、英語は国際コミュニケーションの主要言語として広く使用されています。しかし、近年のAI技術の発展によって、英語の価値は大きく変わりつつあります。本記事では、AIの発展が英語の必要性や価値にどのような影響を与えるのか、私自身思うところを書いていこうと思います。
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AI技術の発展 = 英語の重要性の高まり
AI技術の発展に伴い、多言語対応が容易になり、国際間のビジネスやコミュニケーションが一層スムーズになっています。英語は引き続き国際語としての役割を果たしており、特に人口減少が顕著な日本では、海外に目を向けるという意味でも今後ますます英語でのコミュニケーションは必須になってくるものと考えます。
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また、AIを使いこなすという観点からも英語の必要性は高まっています。上の図はGPT-4がさまざまな言語において、どのくらいの精度かを端的に表しているものと思ってください。一番精度が低いテルグ語では62.0%、日本語では79.9%なのに対し、英語では85.5%となっています。
英語ができるということは、現状、日本語でAIを使うときと比べて約6%ほど精度が高いAIを使えると言い換えられると思います。AIに任せるタスクが複雑化すればするほど、この言語によるアドバンテージは大きくなるものと思われます。
AI技術の発展 ≠ 英語の重要性の高まり
対して、AI技術が発展するということは、すなわち英語の翻訳や通訳の精度が大きく向上するということであり、英語を話せることそれ自体の優位性は明らかに薄れていくものと考えられます。英語話者が年々増えているということとあわせて英語を使えるだけでは価値は徐々に薄れていき、よく言われていることですが、英語力+αのスキルセットが否応なしにこれまで以上に必要になってきます。
英語学習だけでも面倒くさいのに、+αのスキルなんてどうすりゃいいんだ?という人におススメなのが、AI活用術の学習です。AI技術の飛躍はここ数ヶ月のChatGPTからはじまる様々なAIプロダクトの登場から今最も勢いのある分野であり、今後もますます発展していくものと思います。しかも、幸か不幸かAIの研究は米国をはじめ欧米で盛んであるため、AI活用のアイデアの多くは英語で拡散されており、最新事情を追っているだけで英語の勉強になります。
AIを使って自分の時間を確保する、そして確保した時間を使ってAIや英語の学習、その他本当にやりたいことをやってやりましょう。
まとめ
本記事ではAI技術の発展により、英語力及び英語学習が不要になるかという点で考察してみました。
結論としては、AI技術の発展により英語の必要性は高まる、ただし英語を使えること自体の価値は下がるというところでしょうか。
アカデミックからSNSまでAIに関する有益情報は英語で拡散されることが多いので、英語学習の意味も込めて、スキルアップのためにAI活用術を一緒に学んでいきましょう。
なお、ChatGPTによればインターネット上の文献の5割が英語(もっと多いハズ!8~9割くらい?)なので、AI活用術に限らず、皆さんそれぞれの興味がある分野について、英語で調べてみるだけでも新しい発見があると思います。英語でなんと調べたらいいかわからない、調べてきた内容がよくわからない場合は、ChatGPTに投げ込んで翻訳させてやりましょう。
もしChatGPTが間違った内容を伝えてきたとしても、興味のある内容ならなんとなく間違いに気付けるもんです。そんなこんなしながら少しずつAIのある日常に慣れていったらいいんじゃないでしょうか。
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