Googleの対話型AI”Bard”が日本上陸!あんまり評判よくなかったけど、修正できてる?

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どうもナマケモノです。

4月19日よりGoogleが開発している大規模言語モデルである”Bard”が、日本からもアクセス可能となりました。

今年2月にBardのプロモ―ション動画がネット上に公開されたときには、動画中の誤答が話題となり、一時Googleの親会社であるAlphabetの株価が7%以上下落する自体となっていましたが、4月現在状況はどの程度改善されているのでしょうか。

(動画中では、JWST: James Webb Space Telescope(=ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡)の成果について、9歳の子供にもわかるよう説明するように求められているのですが、その答えの中に誤りが含まれてしまっていました。)

先月、米国や英国でアーリーアクセスが解禁された際には、イマイチな印象が強かったですが、ここからさらに1か月たってのBardの現状を実際に試してみました。

誤答した質問の修正はできている?

人間でもそうですが、何度も同じミスをする奴ってあまり信用したくないですよね。特にBardはユーザーからのレスポンスをもとに、モデル改善していくらしいので、大バズリしていた質問に対してもこれができていないと、そもそものモデルコンセプトからして疑わしくなってきます。

というわけで、先月、先々月にBardが間違えて回答した質問を4月現在、質問してみたらどう答えるのかというスタンスで、今回はBardの性能を試していきたいと思います。

質問1:望遠鏡の成果について、9歳の子供にわかるように説明して

Googleの親会社の株価を一時大幅下落させたこちらの質問、4月現在質問してみると、以下のように回答が返ってきます。

長いのでジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡の成果部分だけ、かいつまんで訳すと以下の通りです。

  • 遠方宇宙の赤外線画像の中で最も深く、最もシャープに撮影
  • 地球から約1150光年の距離にある太陽系外惑星「WASP-96 b」の大気中に水蒸気を検出
  • 地球から約7,600光年の距離にある巨大なガスと塵の雲、カリーナ星雲を以前より詳細に撮影
  • 木星の大気を観測し、既往研究で考えられていたより複雑でダイナミックであることを発見

ネット検索で簡単に調べてみたところ、Bardが示したこれらの情報は正しいようです。

参考1:https://www.space.com/james-webb-space-telescope-12-amazing-discoveries
参考2:https://www.nasa.gov/image-feature/goddard/2022/nasa-s-webb-reveals-cosmic-cliffs-glittering-landscape-of-star-birth
参考3:https://astronomy.com/magazine/news/2023/02/jwst-sets-its-sights-on-jupiter

少なくともこの問題に対しては誤りなく回答できており、改善が見られたといってもいいんではないでしょうか。

質問2:Google Bardはいつサービス終了するの?

これは先月Bardが米国および英国でアーリーアクセス解禁になった際に、海外の兄ちゃんがBardにした質問なのですが、その回答として以下のようなものが返ってきました。

Google Bardはすでにサービス終了しています。Bardは2023年3月21日にローンチから半年を待たずしてサービス終了しました。

Twitter @juanbuis(Bardの回答を一一部抜粋)

サービス開始してすぐに自ら、半年もたずにサービス終了しました、っていうBardくんちょっと悲しすぎませんかね?

同じ質問を4月現在、Bardにしてみた結果以下のようになりました。

回答を翻訳すると以下のような感じでしょうか。

本日2023年4月20日現在、Google Bardはまだ稼動しています。Googleからサービスを停止する予定であるとの発表はありません。しかし、将来、GoogleがBardの期待に応えられない場合、閉鎖を決定する可能性はあります。また、GoogleがBardの名称を変更したり、何らかの方法でサービスのブランドを変更したりする可能性もあります。Google Bardの未来がどうなるかは、時間が経ってみないとわかりません。

その間も、私は皆さんの疑問や要望を解決するためにここにいます。どうぞ、お気軽に何でも聞いてください。

自ら即座に終了宣言するようなことはなくなりました。よかったです。

そして、この回答にBardくんの健気さを感じるのは私だけでしょうか。

自分の未来がどうなるかわからない、でも最後まで皆さんの役に立ちたい。

大規模言語モデルが統計的に次に来そうな言葉を紡いでいるだけというのはわかりつつも、さすがBard(吟遊詩人)というだけあり、ちょっとだけぐグッと来るものがあります。

まとめ

Bardはユーザーからのフィードバックをもとに学習していくとGoogleがアナウンスしているだけあり、さすがに先月中に話題になった誤答についてはしっかりと修正されていました。

大規模言語モデルの覇権争いは、現在のところChatGPTさんが数歩リードしているようですが、Bardくんにもなんとか頑張ってもらって、ぜひぜひ切磋琢磨していってほしいものですね。1ユーザーとしては使用できるモデルやサービスの選択肢が増えるのは大歓迎です。

ではでは。

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